【Brand history】Progress as Tradition(伝統と進歩)

【Brand history】Progress as Tradition(伝統と進歩)

JUNGの歴史:110年以上続く匠の精神と革新の軌跡

110年以上の歴史を誇るJUNG(ヨン)社は、ドイツのものづくり精神と革新への情熱を体現する存在です。1912年、創業者Albrecht Jung(アルブレヒト・ヨン)がシャルクスミューレにて創業して以来、「Progress as tradition(伝統と進歩)」という理念のもと、JUNGは常に未来を見据えた挑戦を続けてきました。

創業当初から掲げてきた「進歩・品質・デザイン」の価値観は、今なおすべての製品づくりと開発プロセスにおいて揺るぎない指針となっています。

 

 

1912. 創意は未来を切り開く

1912年、アルブレヒト・ヨンはドイツ・シャルクスミューレ近郊で、特許出願中だった独自の「1/8回転プルスイッチ」の製造を目的に、小さな工房を開業しました。当時一般的だった長い作動距離のスイッチとは異なり、この革新的なスイッチはわずかな動作で確実に電気回路を開閉でき、JUNGのスイッチ設計の基礎を築きました。

もともと地元の工場で親方として働いていた彼は、アイデアが評価されないことに失望し、自ら地下室を借りて独立。その情熱と挑戦心は、後のビジネスパートナーであるエルンスト・パリスとの協力により実を結び、JUNG社は急速に成長します。

1919年には古い校舎と温室を改装して仮設の生産施設を構え、192728年には現在の本社のある地に最初の本格的なJUNG工場を建設しました。この時期の拡大と革新への投資が、今日まで続く「品質と進歩」の礎となったのです。

 

 

1960. 新たな時代の幕開け

1960年代、JUNGは品質に加え、デザインを企業戦略の中心に据えることで、ブランド価値と市場競争力の強化を図りました。

この時期、従来のシーソー式・回転式スイッチに加えてプッシュスイッチが登場し、1968年にはJUNGを象徴する製品「LS 990」シリーズが発売されました。最大限の操作面とシンプルなデザインを特徴とするこの製品は、機能性と美しさを融合した革新として、現在に至るまで建築家やデザイナーに高く評価され続けています。

また、製品の耐久性にも徹底してこだわり、JUNG独自の厳格な品質基準を設けることで、信頼性の高いものづくりを実現。さらに素材ごとに最適な加工法を採用するなど、技術的進化も進みました。この時代に築かれた「時代を超えるデザイン」という理念は、現在のJUNGブランドの中核として、今なお生き続けています。

 

 

1993. 空間と暮らしの新しいかたち

JUNGは、従来の有線制御に加えて、ビルオートメーション技術「KNX」を積極的に導入し、製品およびソリューションのポートフォリオを大きく拡充してきました。KNX協会の創設メンバーとして、スマートホーム/スマートビルの標準化にも貢献し、JUNGは単なるスイッチメーカーから統合制御のリーディングカンパニーへと進化を遂げています。照明、ブラインド、温度、セキュリティなどの建物機能を一元管理できるシステムは、世界中の建築家やエンジニアから高く評価されています。

 

 

2020~. 未来への挑戦

JUNGは創業以来、一貫して成長を続けており、エレクトロニクス分野における技術革新を牽引してきました。近年では、照明スイッチだけでなく、ブラインド制御、セキュリティシステム、センサー、無線制御、KNX、エネルギー監視などへと製品ラインと事業領域を着実に拡大しています。

現在、JUNGは世界約80カ国に21の子会社と代理店ネットワークを展開し、1,700人以上の従業員を擁する、ドイツ電気業界を代表するグローバル企業の一つへと成長を遂げています。

 

JUNG milestones



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【会社紹介】since 1912, ドイツのプレミアムスイッチブランド、JUNG(ヨン)